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Vol.20
[いじめ]に耐えられる子どもを |
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近年、子どもの世界のいじめが大きな社会問題になっています。最悪のケースとして自殺につながるいじめもあり、確かに深刻な問題だと思います。
しかし、いじめは子どもの世界に限らず、大人の世界にもあるのです。あなたの職場を見渡して下さい。あちこちでいじめが行われていませんか。職場に限らず、人は3人寄ればその内の1人がいじめられる可能性があるのです。
人は生まれも育ちも平等ではありません。能力の差、経済力の差、性格の違い、その他様々な要因で、人は自他を区別しようとします。
ですから、一生いじめから逃げることは出来ないと覚悟すべきです。
私が小・中学生の頃も勿論いじめはありましたが、自殺につながったケースは聞いたことがありません。
結局、今の子ども達はひ弱になったと言わざるを得ません。親の過保護、少ないきょうだい、外で仲間と遊ばず一人でゲームに熱中する等が原因して、いじめやケンカに耐えられるだけの訓練を受けていない事が、ひ弱な子どもを作っているのだと思うのです。
重ねて言いますが、いじめは無くなりません。
では、どうするか。悪質ないじめを排除する一方で、いじめに耐えられる子どもを育てる努力を社会全体で行う必要があると考えます。昨今のマスコミの報道には、この視点が欠けている様に思えてなりません。
サッカー、野球といった団体競技のスポーツや、ボーイスカウト、ガールスカウト等の集団活動への参加など、子どもを強く育てる方策は幾らでもある筈です。
徒らに塾通いや名門校志望で子どもを勉強させても、いじめで不登校になったり、社会人になった途端に五月病で脱落しては、元も子もありません。
先ずは心身共に逞しい子どもを育てる事が先決です。
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