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Vol.72
必要経費 |
2023年11月01日 |
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私が参議院補欠選挙で投票所に足を運んだ折の話です。
驚いたことに投票所の前面に設置されている掲示板には、本命とされる候補者のポスターが1枚だけで、対立候補者として唯一立候補した人物のポスターは貼られていませんでした。
もともと泡沫候補と世評されていただけに得票数は無残な結果で、県民の関心も低く、投票率は過去最低を記録。泡沫候補の立候補が無ければ、本命の無投票当選となり、選挙費用(おそらく数十億円)もかからずに済んだと思います。
国や地方の財政が厳しい折、全く無駄な経費だと思うのですが、民主主義と言うのは、こうした無駄を包括した上で成り立っているのも事実です。これは必要経費なのでしょう。
そこで思ったのは、補欠選挙をその都度行うのではなく、次回の国政なり地方の選挙の際に同時に行ったらどうかということです。私は元々、議員の数は多過ぎると考えており、一人や二人の欠員は大勢に影響しないと思います。
学者や評論家の中には与野党の議員数が拮抗している場合は?と反対する方もいると思いますが、1~2票の差で結着する議案であれば、どちらに転んでも民意を反映していると考えます。もしその結果が悪い方に転べば、次の選挙なり議会で再投票すれば解決するのではないでしょうか。
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了 |
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菅谷 勝
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