English ホーム
秋霜とは晩秋に降りる霜のことを指し、寒さに慣れていない人間にとって厳しい状況を意味します。
バックナンバー
2025年
vol.81 延命措置
vol.80 安楽死
2024年(7)
2023年(5)
2022年(4)
2021年(4)
2020年(4)
2019年(7)
2018年(4)
2017年(3)
2016年(3)
2015年(3)
2014年(4)
2013年(3)
2012年(3)
2011年(7)
2010年(6)
2009年(5)
2008年(4)
2007年(3)
Vol.81 延命措置
2025年1月29日
 年を重ねると、この様なテーマが多くなり、申し訳ございません。

 つい先日、知人から聞いた話です。
 年老いた親が臨終間近となり、家族が集った席で、医師から「1本30万円の注射をすれば、1週間は延命出来る」と言われ、家族は困惑したそうです。
 注射をするか否か、皆さんだったらどうしますか。

 臨終間近の親が母親か父親か。決断を迫られた家族が男性か女性か。また、それまでの親子関係はどうだったか等々、様々な要因が絡んでいると思います。
 私と妻は、既に延命措置事態の書類を、子ども達に手渡してあります。自然死を願っての事と、子ども達の精神的負担を軽くし、加えて増大する国の医療費支出を少しでも抑えられれば、と考えました。

 但し、問題は外出先で倒れ、救急車で病院に運ばれた場合です。そのケースを想定して、私は財布の中に保険証とセットにして、名刺に延命措置事態と書き、日付、署名、捺印してあります。

 楽な死に方として、よくピンピンコロリと言われますが、確率は低いと思います。チューブに繋がれ、植物状態で生き続けるのは御免ですから。
菅谷 勝









Copyright© 2025 Niccho Inc. ALL rights reserved.