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Vol.88
卵が先か、ニワトリが先か |
2025年7月5日 |
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私は数年前から様々なジャンルの歌について、作詞が先か作曲が先か、と疑問を抱く様になりました。音楽業界や楽器、歌に親しんでいる人の間では、常識なのかも知れませんが、門外漢の私からすれば、素朴な疑問だったのです。
そして様々な歌を聞いている内に、ある共通点に気付きました。それは、作詞家の作成した言葉の持つイントネーションに合わせて、作曲家が譜面に音符を乗せているケースが圧倒的に多かったのです。
勿論、曲全体のイメージ作りに様々なテクニックを加味して完成させているのですが、楽器の演奏が何一つ出来ない私としては、鬼の首でも取った様な発見でした。一方、曲の中には作詞が後付けのケースもあると思いますが、作曲に合わせた作詞作りは、かなり難しいのではないかと思います。
私は20才代の頃、親族の法要に参列した折に、仏教の御詠歌を初めて耳にしました。その時に受けた衝撃は今でも忘れられません。御詠歌のリズムが各地の民謡や演歌、歌謡曲へと姿を変え今日に至った、と確信したのです。
私の音感は、浪曲(浪花節)から始まって、演歌を中心に昭和時代の歌謡曲で止まっています。ですから、近年の紅白歌合戦で歌われる曲の大半は理解出来ず、別室でテレビのBS番組を観たり、読書をして新年を迎えるケースも時々あります。
ちなみに、卵は調理する前、調理した後は玉子と使い分けているそうです。浅学の為、知りませんでした。
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了 |
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菅谷 勝
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