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Vol.86
性格異常 |
2025年5月26日 |
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近年、「人を殺して自分も死刑で死ぬ」という訳の分からない事件が時々発生しています。又、ネットで集まった若い男女が集団自殺するケースも見られます。いずれもひと昔前までは無かった事件です。
集団自殺は、人生に絶望し生きる気力を失っての事と想像でき、精神に異常を来たしての殺人や、金銭、男女間のもつれからカッとなって相手を殺す事件は、それなりに理解出来ますが、「人を殺して自分も」となると、理解の範囲を超えています。
しかし、精神異常による殺人と違い、他人を道連れにして自分も死刑になって死ぬと言うケースは、それなりに判断力があっての犯行で、その為の計画性もみられます。
最近、私はこうしたケースは性格異常者による犯罪と思う様になりました。
普段から不平不満が多く、自分の思い通りにならないのは世間が悪いから、との思い込みが増幅してのケース。或いは貧困、ネット依存、閉じこもり等から生じた孤立感が絶望に繋がり、自暴自棄に走らせる等、色々想像出来ます。
裁判になれば弁護人は精神疾患を申し立て、裁判所が精神鑑定にかければ、精神科医の中には精神疾患と判定するケースが出ると考えられます。
しかし、精神病の通院歴その他、明確なケースを除けば、私は性格異常による犯罪であって、今後も模倣犯による事件が増えると想像しています。
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了 |
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菅谷 勝
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