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Vol.81
延命措置 |
2025年1月29日 |
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年を重ねると、この様なテーマが多くなり、申し訳ございません。
つい先日、知人から聞いた話です。
年老いた親が臨終間近となり、家族が集った席で、医師から「1本30万円の注射をすれば、1週間は延命出来る」と言われ、家族は困惑したそうです。 注射をするか否か、皆さんだったらどうしますか。
臨終間近の親が母親か父親か。決断を迫られた家族が男性か女性か。また、それまでの親子関係はどうだったか等々、様々な要因が絡んでいると思います。 私と妻は、既に延命措置事態の書類を、子ども達に手渡してあります。自然死を願っての事と、子ども達の精神的負担を軽くし、加えて増大する国の医療費支出を少しでも抑えられれば、と考えました。
但し、問題は外出先で倒れ、救急車で病院に運ばれた場合です。そのケースを想定して、私は財布の中に保険証とセットにして、名刺に延命措置事態と書き、日付、署名、捺印してあります。
楽な死に方として、よくピンピンコロリと言われますが、確率は低いと思います。チューブに繋がれ、植物状態で生き続けるのは御免ですから。 |
了 |
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菅谷 勝
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