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Vol.23
裸になって |
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ショッキングなタイトルで申し訳ございません。御賢察の如く、服を脱ぐ訳ではなく、心の有り様をテーマとしました。
近年、個人情報やプライバシーを理由に、異常な程、秘密主義に走ったり、心の垣根を高く張り巡らせて自分をガードする傾向が目立ちます。
「他人に知られたくない」という感情の中に、社会的に容認されている女性の年齢という問題があります。女性に年齢を聞くのはタブーとされていますが、男の私にはこの理屈や感情がよく分かりません。女優やモデルといった利害に直結する様な職業に就いている場合は「さもありなん」と思いますが、普通の会社勤めの女性や主婦が、何故、年齢を知られたくないのでしょう。
「美しくありたい」「若く見られたい」という感情がベースになっていると思うのですが、例えば年齢を隠して5才若く見られたとします。しかし、周囲の人はその女性の年齢を5才若く誤認するだけで、その女性の評価が高まる訳ではありません。むしろ、実際の年齢をオープンにし、それより5才若く見られれば、努力や工夫の証なのでしょうから、逆に評価は高まると思うのです。
年齢というのは、人がこの世に生を受けてからの歴史です。人は自分の歴史に責任を持たねばならず、社会も年齢相応の常識を要求します。
人間関係の中で隠し事の多い人は警戒され、信用されません。むしろ裸になって社会的に許容される範囲内でオープンにしてしまえば、あなたの同僚、上司、近隣の人々は、仕事を任せられ、安心して付き合うことが出来ます。
隠し事の多い人は、隠す事によって自分の何を守ろうとしているのでしょうか。自分の欠点や弱点を隠そうとするのであれば、大抵の場合、いずれ周囲に知られてしまうのが世の常です。そして「秘密主義者」のレッテルを貼られます。それなら最初からオープンにしてしまえば気持ちが楽になり、人から警戒されることもなく、スムーズな人間関係を保てると思うのです。
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