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Vol.25
知力と体力 |
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私が社会人としてスタートして以来、45年の月日が経ちました。その間、様々な方から物の考え方や人の生き方についてアドバイスを頂きました。その中でも特に印象として残る方が数人おられ、今回は知力と体力について御教授頂いた経済人のお話をします。
その方は国立大学の理系を卒業し、一部上場企業のトップとなり、リタイアして後に好きな統計学を活かしてメンタルテストの会社を立ち上げました。そして、テストで得られたデータを統計学的に分析し、一冊の本にされました。その中に知力と体力のデータがあり、以下の如く私に解説して下さったのです。
「大学を卒業してサラリーマンとなった男性が、入社後の1年間をどの様な能力を使って仕事をしているか分かった。データから見ると親から受け継いだ先天的能力25%、大学迄の学習能力25%、体力50%。これが定年前の1年間で見ると、先天的能力25%、学習能力50%、体力25%の割合で仕事をしている。
流石に学習能力が倍増し、体力が半減しているが、それでも注目されるのは、定年前ですら仕事をする為の能力に25%を体力が占めている点にある。このデータを見て、私は子どもの育て方を間違ったと思った。自分の息子にスポーツをさせなかった事を大いに反省した。人は勉強だけでは駄目だと分かった。」
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