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Vol.74 祝辞 |
2024年05月02日 |
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孫娘の大学入学式に、多忙な両親の代理で私と妻で出席しました。
式典の中で数名の学部長(教授)や経営トップが祝辞を述べたのですが、話の内容は判で押した様に紋切型で無難なものばかりでした。
その為か、新入生の中には眠り込んでいる者もチラホラおり、私も正直な話、「これが一流と称されている大学の経営陣か」と思いました。新入生が驚いたり、身を乗り出す様な内容が全く無かったのです。「失敗を恐れずチャレンジして下さい」と言いながら、自身は失敗を恐れて紋切型の話に終始していました。
私が25歳のころ、年配の国立大学教授婦人が、「生まれ変わったら、決して大学教授とは結婚しない。書斎に閉じこもって夫婦の会話が殆ど無い」と、私に吐き捨てる様に言いました。
専門分野の研究は大事ですが、であれば、同じ分野の延長線上で、歴史上の逸話や現在の深刻な社会問題等を取り上げて、新入生に考えさせる話し方もある筈です。
組織を挙げて魅力的祝辞にチャレンジし、失敗回避の為にメンバー間でトリプルチェックすれば良い訳で、現に私の勤務する会社では、報告書のトリプルチェックを行っています。
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了 |
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菅谷 勝
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