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Vol.76
セブン・センス |
2024年09月02日 |
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人間には生まれながらにして五感が備わっています。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触感がそれです。そして第六感がこれに加わるのですが、直感、勘とも言われるこの感性は、目前に生じた事態に対して即座に反応するリアルタイムの感覚を指す事が多い様に思われます。
私は若い頃に、仕事で千葉県の海沿いの集落を抜ける片側1車線の道路を車で走っていた折、突然、左の細い横道からリヤカーを押した男性が飛び出し、道路を横断しようとしました。咄嗟に急ブレーキを踏みながら、その時は道路の左側にハンドルを切り、通り過ぎた男性の背中スレスレに車を通過させ、事無きを得ました。
お断りをしておきますが、私は車の運転が下手で、これまで人身事故こそ起こしていませんが、対物事故は幾度も起こしています。今思い出してもあの時、右にハンドルを切っていたら、間違いなくリヤカーと男性を撥ねていました。
この様に理屈では説明のつかない瞬時の反応を第六感と言うのですが、学術的な分類を無視して考えると、第六感は動物的な感覚と経験から生じる勘が起こした判断・行動だと思うのです。
これに対して、今回のタイトル「セブン・センス」は瞬時の反応よりも少し遅れて生じる純粋な知性の集合体から生じる勘を意味しており、勝手に名付けました。判断力の中でも3秒程度で判断する勘で、これが即断即決だと考えます。
ネットが普及し情報過多となった現代社会では、感情ではなく知性に裏打ちされた「セブン・センス」で情報を選り分ける必要があると考えます。
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了 |
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菅谷 勝
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