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Vol.53
死にはぐり |
2019年08月21日 |
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私はこれまでに3回、死にはぐりました。上には上がいるもので、私の知人でマンションの理事長を長年務めている方は、7回死にはぐっています。
不思議なことに、死にはぐりの経験を積む程に腹が座り、多少の事では驚かなくなります。又、社会経験を積む程に事の成り行きが見え、決着の仕方も想像出来、それが当たります。
要するに、人間は経験を積む程に強くなり、賢くなるのですが、その為には常に前を向きチャレンジする生き方が求められます。物事に背を向け逃げていては経験を積めません。
そして面白い事に数年前から「それがどうした」と言う開き直りの心情が芽生えて来ました。
「百の説法屁一つ」と言う言葉があります。これは、僧侶がいくら仏の教えを説いても、その最中に屁をしたら教えが無に近くなるという例え話です。
長い人生を振り返れば、その時は真剣に悩み苦しんだあれこれが、懐かしく思え、数限り無く失敗して来た人生であっても、「それがどうした」と開き直れるようになりました。 |
了 |
菅谷 勝
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