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Vol.9 大学入試 |
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戦後の日本は紆余曲折があったものの、今日迄、国民の生活レベルは間違いなく右肩上がりで上昇して来ました。しかし、これと反比例する形で、日本人はモラル、その他が著しく低下し、安全な社会の神話が崩れ始めています。どこかで歯止めをかけなければ、先々、日本は大変な事になると心配しています。
私は、少子化で大学全入が云々されている今日、大学入試のスタイルを変えることで、世の中が大きく変わるのではないかと考えます。
現在の入試システムは、記憶力重視に傾き過ぎています。採点が容易だからと言って、筆記試験だけでふるい落とすのではなく、面倒でも長所を多面的にピックアップする方法が望ましいのです。
全人教育の観点から入試スタイルを変えれば、現代社会が抱える諸問題のかなりの部分が解決するのではないでしょうか。これによって親は子どもに対する躾に心を配り、「お受験」の問題も根底から考え直さざるを得なくなります。
現代の日本が抱えている様々な問題が、以下の新入試システムによって解決するのではないでしょうか。
これによって、幼稚園、小・中・高校の入試スタイルや教育内容が一変する、と言うより、一変せざるを得なくなります。本格的な学問としての勉強は、大学入学後に行えば良いのです。
「大学へ入ったら遊ぶ」という今日の風潮は間違っており、勉強しなければ卒業出来ない仕組み作りも必要です。
役所や教育関係者は基礎学力の低下を問題にしますが、学力の低下よりも日本人の心の崩壊の方が余程問題です。大学は勉強好きな子どもが目指せば良いのであって、様々な職業のある社会には中卒、高卒、大卒の、時代に応じた適性配分がある筈です。
皆が皆、大学を卒業してどうするのですか。
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