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Vol.34
即断即決 |
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昔と違い、現代社会はコンピューターやテレビに代表される情報のグローバル化が著しい為、何かにつけスピードを要求されます。そして社会も目まぐるしく変化し、「十年一昔」はもはや死語で、「五年一昔」の感すらあります。 しかし、「即断即決」は昔から言われている時代を超えた言葉で、特に経済界では座右の銘としている人も少なくありません。それだけ私達の生活の中では重要なファクターなのだと思います。
一方、「熟慮断行」も座右の銘として用いられます。
世間では人を評価する時に「即断即決タイプ」か「熟慮断行タイプ」かで色分けするケースが多い様に思われます。しかし、これは違うと私は考えます。
ビジネスの世界を例にとれば、スピードを要求される取引やトラブル処理等では「即断即決」を求められますが、経営の基本戦略では「熟慮断行」が必要です。重ねて言えば「即断即決」と「熟慮断行」とでは、判断する対象が違う訳で、優れた経営者は両方を兼ね備えているケースが多いのです。ですから「即断即決タイプ」か「熟慮断行タイプ」かで一人の人間を色分けすることは、視点が違うと私は思います。
いずれにせよ、「即断即決」したり「熟慮断行」したりするには、深い知識と経験に加えて鋭い洞察力が必要で、「拙速」ばかりであったり、「石橋を叩いても渡らない」のでは話になりません。
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