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Vol.32
ストレス |
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以前、お目に掛かった方の中で、仕事上のストレスを殆ど感じない女性がいました。しかも、その「仕事上」たるや、外資系企業の日本法人立ち上げを請け負うスペシャリストなのです。
法人登記、役所への届け出、金融機関の選定と口座開設、オフィスの確保と什器備品の購入、社員募集、親会社から派遣される役員の住宅確保。ざっと数えた業務だけでもこれだけあり、その他、細部に亘る業務が無数にある筈です。
従って、2〜3日連続の徹夜は当たり前で、これを60才代後半の女性が一人で切り回します。ストレスを感じない理由は、「嫌々ながら仕事をするとストレスになるので、常に前を向いて動く」ことにあるのだと言います。
例えば、身近にストレスを感じる問題として、上司から業務上の指示を下された折の対応があります。私はこれをA・B・Cの3分類としました。
A ― どう考えても従わなければならない。
B ― 従うか否か、ボーダーライン上。 C ― 断る。
世の中には管理職としての能力を欠く人物もいる為、例外はありますが、実は上司の下す仕事上の指示は大半がAだと私は考えています。逆に言えば、それでなければ管理職は務まりません。又、部下がCと判断したとしても、現実問題として退職覚悟で断る決意が必要です。
ですから、上司の指示が出たら、殆ど受け入れざるを得ません。それであれば、出来ない理由を考えるのではなく、どうすれば出来るのかを先に考え、前向きに仕事をする。
最悪はブツブツ愚痴をこぼしながら仕事をするスタイルで、これがストレスになると思うのです。
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