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秋霜とは晩秋に降りる霜のことを指し、寒さに慣れていない人間にとって厳しい状況を意味します。
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Vol.56 人口減少
2020年02月20日
 私は以前、北海道を旅行し、途中で富良野へ立ち寄りました。ラベンダー畑を見た後、昔のテレビドラマ「北の国から」で使われた「五郎の家」を訪れました。電気も水道も無い廃屋に二人の子供と住むことになった主人公の黒板五郎が、子供から「電気の無い家で夜になったらどうするの」と聞かれた答えが、「暗くなったら寝るんです」でした(ディテールは少し違うかもしれません)。

 日本は小さな島国で、しかも7割が山です。残りの3割に日本人の人口1億2千万人程の大部分が住んでいます。食糧自給率が低いのは当たり前の話で、根本的に日本の大地が養える人口限界をはるかに超えているのです。

 自然界では、増えすぎたネズミが集団で崖から海に身を投じて自殺する話を以前、耳にしたことがありますが、人間は文明や科学その他の進歩でアンバランスをクリアしており、今後の世界人口の増加に対しても楽観する見方があります。

 近年、日本では人口減少を問題視し、政府や大半の識者も減少に歯止めをかける方策が必要とされています。この論点は国家としての経済成長、国家間の成長競争がベースになっていると思います。

 確かに資本主義国家としては経済成長が国家維持の大前提なのですが、果たしてどこまで成長したら人間は満足出来るのでしょうか。又、このまま成長を続け、地球の資源を使い尽くした先に人類の未来はあるのでしょうか。

 私は資本主義国家を否定するものではありませんが、「人口が減少しても耐え得る国造り」の視点から、一度立ち止まって自分の生き方、生活の仕方を考えるのも無駄ではないと思います。
菅谷 勝

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