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Vol.84
四字熟語と格言 |
2025年4月2日 |
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日本には昔から生き残っている多くの四字熟語があります。 「起死回生」、「四面楚歌」、「前途多難」等々。また、格言の分野でも「李下に
冠を正さず」、「禍福は糾える(あざなえる)縄の如し」。
中でも私の「座右の銘」としているのは、「自慢は知恵の行き止まり」です。
年を重ねてくるとこれが実に難しい。若い人達から嫌われる原因になります。
ですから言葉ではなく、日々の生活の有り様や行動で周囲の理解を得たいと
心掛けているのですが、これも実に難しいのです。
「子どもは親の背中を見て育つ」と言われますが、これば間違いなく、言葉ではなく行動を見ているのです。
四字熟語や格言の多くは中国由来と想像していますが、日本生まれのものは江戸時代が最後ではないかと思います。
現代社会ではスマホやパソコンでメールを送り、字を書く時間が少なくなっています。私も同様で、漢字が思い出せず、スマホやパソコンで検索することが多くなりました。やたら言葉を短縮して意味不明となり、最近は政治家や実業家の失言が目立つ様になりました。
時間に追われ、フェイク情報に惑わされ、物事を深く考えずに日常生活を送った先に何があるのでしょうか。新しい四字熟語や格言が生まれないのは、こうした時代の流れが背景にある為と考えます。
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了 |
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菅谷 勝
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