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Vol.80 安楽死 |
2025年1月29日 |
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ネット情報によれば、現在、安楽死が合法化されている国は、アメリカの一部(カリフォルニア州、オレゴン州)と、スイス、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク等があり、イギリス、ドイツでも合法化を検討中とのことです。
最近は日本でも安楽死の問題が取り上げられていますが、私は日本が安楽死を合法化するのは、文明国の中で最後の頃になると考えています。
上記の通り合法化した国の殆どはヨーロッパです。長い歴史の中で、これらの国は隣接した国との戦いを繰り返し、又、北欧の国々は厳しい自然環境の中を生き抜いて来たことで、日本とは異なる死生観と知恵を身に付けたのではないでしょうか。
一方、日本は島国ですから緊張感に乏しく、四季に恵まれた豊かな環境の中で、総じて平穏に過ごして来ました。戦国時代や外国との戦争も経験していますが、長い歴史の中のほんの一コマに過ぎません。
現在、日本では鉄道の人身事故が首都圏だけで1日に1~2回発生しています。人身事故と言えば聞こえは良いのですが、飛び込み自殺です。これによって当の鉄道関係者は無論のこと、利用者に多大な迷惑をかけています。道連れ殺人を含めて、誤解を恐れずに言えば、日本人の死生観には甘さがあると思います。
調べた訳ではありませんが、ヨーロッパでは飛び込み自殺の件数は少ないと想像しています。他人に迷惑をかけたくない、人間としての尊厳を守りたいという自分に厳しい人生観、死生観が安楽死の合法化につながったと思います。
日本で当分安楽死が認められないならば、せめて延命治療だけは拒否する旨を、私と妻は子ども達に伝えており、更に子どもの精神的な負担を軽くする為に、これを文書化しようと考えています。
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了 |
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菅谷 勝
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