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Vol.30
占いについて |
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近年、占いがブームになり、特に若い人達に人気だそうです。弊社のスタッフから、「占いについて下手なことを書くと、ファン達からボコボコにされますよ」と脅かされました。昨今の占いブームを見ていると、私としては日本の将来に危機感すら覚えるのです。ですから、敢えて言わせて頂きます。
昔から「当たるも八卦、当たらぬも八卦」「鰯の頭も信心から」と言われています。これら諺や実例には枚挙に遑がない程です。又、「一寸先は闇」という言葉も有ります。要するに先のことは何も分からない、これが答えであって、占いが当たるのであれば、宝くじ、馬券、株券などは存在価値を失いかねません。よく当たる占い師がいるとすれば、これは私の勝手な想像ですが、その占い師は相手の服装や顔立ち、言動を注意深く観察し、推論を重ねて答えを出しているのだと思います。
いくら考えても結論が出ず、しかし結論は出さなければならない。その時は運を天に任せて占いに頼ったり、サイコロを転がすのも仕方ないでしょう。しかし、何も考えずに初めから占いに頼るのでは、一生、占いに頼り、人や社会に頼ることになります。
ビジネスの世界で生きる男女は毎日が決断の連続です。その積み重ねが的確な判断力につながる訳で、占いに頼る時間すらありません。占いに頼るケースの一つとして女性が頼る場合のことを考えてみると、昔の女性は男性に比べて力が弱く、家事や子育てなどで家を守る役割を主に担っていたという人類の歴史がもたらしたものとも言えます。
しかし、男女同権が叫ばれ、女性の社会進出が当たり前となった今日、男女がお互いに「あなたのせい」などと責任転嫁は出来なくなりますし、自分で考えずに占いに頼る訳にはいかなくなります。男女同権とは男女の自立であり、自己責任なのですから。
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